設立時より119㎡の専有スペースで
新規事業開発に注力、
入居までのスピード感
とスペースのフレキシブルさを評価
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東京電力ベンチャーズ株式会社
取締役副社長 鈴木 隆雄様
「ユーティリティの未来を、一緒に」をコンセプトに、東京電力グループの持つ経営資源を有効活用しながら、独自の事業開発はもとより、国内外の異業種企業やベンチャー企業と連携した新規事業を開発している、東京電力ベンチャーズ株式会社にレンタルオフィスとリージャスの入居に至った経緯をお伺いしました。
ご利用いただいているセンター
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リージャス 神田
リージャス神田ビジネスセンターは、JR「神田駅」北口より徒歩4分、地下鉄東京メトロ銀座線「神田駅」6番出口より徒歩1分の場所に位置します。中央通りと靖国通りの交差点(須田町交差点)の角であり、受付のある1Fは歩道に面しておりますので、視認性の非常に高いビジネスセンターになっております。個室オフィスからシェアオフィス、コワーキングまで多彩なスペースとオフィスプランで様々な事業を支援します。
- 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-14 ヒューリック神田須田町ビル 1F-4F
- 受付: 月~金/09:00 ~ 18:00 土・日・祝日/休み
御社の事業展開について教えてください。
東京電力ベンチャーズは2年前に設立した会社です。これまでは大規模発電所で電気を作り、大規模送電線で送るといった、電力の大量生産・流通が主流でしたが、最近は、温暖化の影響もあり、太陽光・風力などの再生可能エネルギーの導入が進み、電気事業の形も大きく変わろうとしています。欧米には先進的な事例もあり、その動向もふまえた「未来型の電気事業」、すなわち、新たな電気事業のビジネスモデルの可能性を探索・事業化していくことを目的として設立されました。
従って、特に再エネや蓄電池・EVなどの分散型電源の普及を前提とした事業を展開しており、直営で行う事業もあれば子会社で行っている事業もあります。
例えば直営事業では「Flexbee(フレクスビー)」というディマンドレスポンスの事業を行っています。再エネは天候などに影響を受けやすく、再エネが普及することで電力の需要供給バランスが取りづらくなるため、そのバランスを取るための調整力を集めて提供する事業です。これまでは電力需要が急激に増えた時は、発電所による供給量を増やして調整することが主流でしたが、今後は、工場などのクライアント様に報酬をお支払いする代わりに、需要の抑制をお願いするといった方法が増えていくものと考えています。
また、「オンサイトPPA」という法人向けの太陽光発電システムの無料設置サービスを新たに開発中です。工場やスーパーなどが対象で、設置した太陽光発電を活用することで電気料金が安くなるというご提案をしています。他には、米国のドローン点検会社と提携した、風力発電設備のドローン点検といった事業も進めております。
子会社も複数立ち上げています。TRENDE株式会社では、家庭用太陽光パネルの無料設置サービスを提供しており、最終的には、電気の個人間取引ができるような社会を目指しています。また、米国の投資子会社を通じて、ハワイの再エネビジネスや、米国のEV充電ソリューション事業の会社に出資を行っているなど、かなり幅広い領域で、7~8件程度の事業投資を行っています。
最終的には、これらの事業をエグジットしていくといったインキュベーション(事業創出)が目的の会社となります。
レンタルオフィスとリージャスの入居に至った経緯をお聞かせください。
東京電力ホールディングスの中にベンチャー投資や新規事業開発を行う組織がありましたが、更にフットワーク良く事業を進めるには、東京電力本体の外で実施したほうが良いのではという議論があり、2018年春頃に独立会社化することが決定し、急ぎ新オフィスを探す必要がありました。
リージャスを選んだ理由としては2つあります。1つは、時間的な制約です。当初、賃貸物件への入居も検討しましたが、多くは、間仕切り・内装工事から什器の準備など、入居までに数か月以上の時間がかかることが多かったです。その点、レンタルオフィスは、既に什器類も整っており、身軽にすぐ入居できる点が魅力でした。
2つ目は、スペースに関する柔軟性です。会社立上げ後は、事業の状況により、人数が増えたり減ったりすることが想定され、正確な人数・スペースが読みづらいということがあります。リージャスは都内に複数の拠点を持っており、場合により、スペースの拡縮やリージャス間での事務所移転も可能という柔軟性を評価しました。空いている個室オフィスを専用会議室として、後から借りることができた点も便利でした。
また、コロナ禍以前は国内外問わず出張が多かったのですが、空港を含めたリージャスの拠点ネットワークにより、出張先でもリモートワークができる点もメリットに感じています。
119㎡のワークスペースをご利用いただいていますがご活用状況はいかがでしょうか。
会社全体としては社員約40名が在籍しており、東京のリージャス神田には30名程度、それ以外は九州オフィスで勤務しています。検討の結果、出張・会議や休暇などで、概ね7~8割の社員がオフィスを同時利用しているといった状態であるため、完全フリーアドレスにしました。
当社はベンチャー的気概を持った企業でありたいという自負のもと「ベンチャーズ ウェイ」という「チャレンジしよう、迅速に行動しよう」といった行動指針を掲げており、このような指針をオフィス内に掲示することで会社の一体感を作ろうとしています。ある程度、中長期的な利用を考えていたので、こうしたアレンジも行うことがきました。また、立ったまま仕事・打合せができるような高い位置の机など、働き方の多様化にも工夫を行っています。
オフィスそのものについての感想ですが、概してリージャス神田は満足度が高いです。立地が良くアクセス面で交通に困る方はいません。什器や内装は綺麗で、センスの良さを感じました。来客の印象も良いように思います。
その他のサービスについてはいかがでしょうか。
自前の受付スタッフを用意することは難しいので、1階の共同受付でお客さまの対応をしていただけることはありがたいと思っています。
また、バーチャルオフィスのサービスも活用しています。当社はインキュベーション会社なので事業準備などのためにペーパーカンパニーを作ることがありますが、こういった時に、リージャスのバーチャルオフィスを活用すると郵便物などについて受付スタッフが対応してくださるので、使い勝手の良いサービスだと思っています。
あと、現在は自社でLAN回線を構築していますが、各リージャスの無料Wi-Fiも利用できるので、出先などで使っているといった声も聞いております。
テレワークが普及しましたが、ワークスペースについて御社としてお考えに何か変化はありましたか?
コロナ禍で在宅勤務やウェブ会議が増えました。取締役会や社内外のミーティングもウェブで行われることが多く、当初は若干の違和感がありましたがも、今は全くなくなりました(ZOOM飲み会も増えていますね)。
一方で、完全在宅勤務が良いかどうかは、考えどころだと思います。例えば、営業活動はお客さまの反応が見られるといった点で、対面の良さを感じます。また、ブレストなどクリエイティブな作業を複数人で行う場合や、アイディアを議論しながらホワイトボードにまとめていくといった作業は、やや対面形式が向いていると感じます。このように、リアルオフィスに向いているものと、遠隔でもできるものが改めて見えてきたような気がします。
御社の展望を教えてください。
新たな事業の創出が主な役割ですので、社内外事業をいくつか走らせていますが、各事業が育ち、独立会社化して更に成長していければ良いな、と考えています。その際、自社オフィスが必要になれば、リージャスも選択肢の一つだと思います。実は九州オフィスの立ち上げ時はSPACES博多を利用させていただきました。急ぎでオフィスを立ち上げる場合は、リージャスのようなサービスは有効だなと改めて感じました。
- 企業データ東京電力ベンチャーズ株式会社
- 設立:2018年5月31日
- 業務内容:新規事業創出及び投資
- リージャスご利用歴:2年
- 利用サービス:リージャス 神田
- 東京電力ベンチャーズは、「ユーティリティの未来を、一緒に」をコンセプトに、東京電力グループの持つ経営資源を有効活用しながら、独自の事業開発はもとより、国内外の異業種企業やベンチャー企業と連携した新規事業を開発します。
https://www.tepcoventures.co.jp/
※ ページ上の内容は2021年1月時点の情報です。