代表取締役 岡本 泰充 様
医療スタッフに特化した人材サービスおよび業務支援を行っている株式会社MCSに会社設立から拠点展開まで、リージャスのご活用状況についてお伺いしました。
御社の事業展開について教えてください。
スギ薬局グループ内で新規事業としてHRビジネスを立ち上げることになり、当時中途採用を担当していたメンバーを中心にスギ薬局グループ子会社として3年前に株式会社MCSを設立しました。
現在、人材に関わる事業を展開しており、主要事業としては2つあります。
1つは、薬剤師、看護師、登録販売者などの医療職の方の転職や研修などのキャリア支援や、クライアントの企業や薬局に対する人材紹介や研修のご提案から実施まで承るといった人材ビジネスです。
もう1つは、メドピア株式会社との業務提携で運営している薬剤師向けのプラットフォーム「ヤクメド」で、調剤に関する事例などの情報交換を通じて業務のレベルアップにお役立ていただければという思いで運営しています。
リージャスを2センターご利用いただいていますが、各拠点の役割を教えていただけますでしょうか。
本社オフィスは東京・品川イーストワンタワーのリージャスとし、人材派遣事業の登録事業所として活用しています。本社は営業活動の拠点というよりは、登記・登録用に住所とオフィススペースを取得した意味合いが強いです。派遣事業所の登録にはオフィス面積に関する規定があり、そこをクリアするために広めに2部屋借りています。
名駅のオフィスについては、人材紹介事業の拠点として登録・利用しています。人材派遣や紹介に伴う候補者との面談、機密書類・個人情報などの保管を行っており、実際の営業活動を担っている拠点となります。
リージャスの選定に至った経緯や理由をお伺いしてもよろしいでしょうか。
スギ薬局の人事時代に遡りますが、当時のスギ薬局本社や拠点は愛知県の三河安城や神田に所在していました。それぞれ駅からの立地としては悪くはなかったのですが、三河安城は普通電車か新幹線しか停車しないような駅そのもののアクセスが良くなかったり、神田はオフィスに十分な広さがなく、下町のイメージが強いため、洗練された都心のイメージが強い品川の方が面接に来ていただきやすいと判断しました。隣県の三重県や岐阜県から面接にお越しになる応募者もいらっしゃったので、アクセスが良い名古屋駅で面接用の会議室を複数候補探したところ、リージャスであればイニシャルコストもかからないですし、受付スタッフがいて安心感があるため利用を開始しました。かれこれ10年近く利用しています。
会社設立と同時にオフィスが必要となったのですが、リージャスの会議室を利用する際に十分な下調べを行っていたことと、実際の使用感も理解していたこともあり、そのまま入居の相談をさせていただいたという経緯になります。
人材紹介や派遣ビジネスにおいて応募者の集客は極めて重要ですが、リージャスのオフィスを導入したことで応募者からの反応は変わりましたか?
スギ薬局の人事時代から実感していたことですが、駅から近くて立地が良いので「気軽に来たい」という応募者のニーズに応えることができていると感じています。面接ができるスペースが店舗以外になかった当時、駅から少し遠い店舗で面接を設定した際に、訪問を負担に感じた応募者が選考を辞退するケースがありました。会社からの採用人数に対する目標が増えていく段階で、環境を変えないと目標達成ができないという交渉を経てリージャスの会議室を利用するに至ったきっかけともなりました。
また、リージャスの大手ならではの雰囲気を使って応募者に対してアピールできたと思います。当時の本社より綺麗で、受付スタッフがいることによって、他の薬局との差別化が図れたように感じています。
基本的に人材ビジネスの企業は駅近の好立地に所在しており、他社を追随して当社も立ち上げ時はそのような物件を借りたいところではありましたが、そこまでの大きな投資は無駄だなと判断したので、そのままリージャスを活用することにしました。リージャスに入居することで、他の人材会社と変わらない立地で拠点を持つことができたことは良かったと思います。
実際の使用感についてお聞かせください。
個室オフィスなので情報漏洩のリスクが低いといえますし、受付スタッフが常駐しているので困ったことがあればすぐに相談できる点が非常に助かっています。また、出張先で急遽ウェブ会議や面接・面談が入った場合は、メンバーシップを活用して他の拠点で対応するケースもあります。全国に拠点数が多いことは大きなメリットとして感じています。
採用活動においてオフラインとオンラインの両立が今後重要になるかと思われますが、御社にとってワークスペースはどのような位置づけになっていくと感じていますか?
昨今の情勢でウェブだけで完結してご入社をいただくケースは確かにあります。採用プロセスの終盤ではオフラインで面談すべきではないかと、私としては考えています。
ウェブ越しだと伝わらない部分がやはりあるのではないかと感じており、お互いへの心証などを確かめ合う意味でも最終的な対面式での面談もマストだと考えています。その際は、リージャスセンターのようなリアルな場所を活用することがいいのではないかと思います。
今後の御社の展望についてお聞かせください。
世の中の流れとしては非常に厳しい時期でして、企業において最初に削られるのは採用経費や人件費ですから、HRビジネスが主体の当社にとっても影響が大きいです。
とはいえ、当社は薬剤師や看護師、登録販売者をメインに支援しておりますので、他社よりは比較的上向きになるのではないかと予想しています。薬剤師プラットフォーム「ヤクメド」の登録者も増えつつあるので、この事業を順調に伸ばしていければ違うステージになってくるのではないかと感じています。その場合、5大都市の札幌、仙台、福岡、大阪、東京にも拠点が持てるようになれれば嬉しいですが、少しまだ先の話になりそうです。
※ ページ上の内容は2020年11月時点の情報です。