ワークスタイルの多様化がますます進んでいます。かつては、チーム全員が同じ屋根の下にあるオフィスで仕事をするのが当たり前でしたが、テクノロジーの進化や働き方改革の推進、新型コロナウィルス感染症拡大に伴うリモートワークの普及などにより、毎日出社するワークスタイルは過去のものとなりつつあります。従業員は在宅勤務をはじめとした柔軟な労働条件を求め、企業もそれに応えようとしているのです。
しかし、ときには社員が一堂に会する機会も必要です。共同でプロジェクトに取り組む際や従業員と企業カルチャーを共有することを目的に、対面式でのコミュニケーションを望んでいる企業は少なくありません。そのニーズに応えるべく、出社かリモートワークかのどちらかひとつを選ぶのではなく、両方のいいところだけを組み合わせて活用するハイブリッドワークモデルを導入する企業が増えています。
そこで、フレキシブルオフィスの出番です。企業はもう、従来の高額なオフィスを数年単位で契約する必要はありません。その代わりに、共有型のコワーキングスペースをはじめ、1名から100名超えまで企業サイズやニーズに合わせて選べる完全個室のプライベートオフィスを提供するフレキシブルオフィスを月単位・年単位で利用することができます。
今回の記事では、その中でもリージャスで人気のあるプライベートオフィスのメリットについて詳しく説明していきます。
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―フレキシブルオフィス選びの5つのポイント
従来の賃貸オフィスの賃料には、スペース代のみが含まれています。光熱費はもちろん、セキュリティ対策や清掃・メンテナンスなどにかかるその他の費用はすべて追加で支払う必要があります。また、OA機器などの設備も別途購入またはレンタルする必要があり、パソコンやオフィス家具、コーヒーメーカー、電子レンジなど、最低限必要なものを揃えるだけでもコストはすぐにかさんでしまいます。
コワーキングスペースに併設されているプライベートオフィスなら、あらかじめビジネスに必要なものが全て揃っているため、こうした出費を抑えることができます。オフィス家具も用意され、高速Wi-Fiや会議に必要なIT機器なども利用可能です。
リージャスのメンバーシップには、すべてのサービス費が含まれているためオフィスコストを抑え、その代わりにビジネスの成長に必要な経費により多くの投資をすることができます。
プライベートオフィスは、他社とコラボレーションする機会を促進するコワキングスペース内にあり、共有のアメニティを利用することができます。施設のドアを開けると、会議室、共用キッチン、休憩スペース、有人受付があり、場合によってはビル内に駐車場も完備しています。
中には、スポーツジムやシャワールーム、自転車置き場、イベントスペース、食堂が併設されているフレキシブルオフィスもあります。こうしたサービスのほとんどはレンタルオフィスの料金に含まれているか、少額の追加料金だけで利用することができます。
プライベートオフィスのあるセンターは通常24時間365日オープンし、キーカードやスタッフが常駐しているレセプションがあるためセキュリティの面でも万全です。プライベートオフィスに登録したスタッフは自由にセンターに出入りでき、フレキシブルな勤務時間を確保できます。勤務時間外にクライアントや投資家とのミーティングを行うことも可能なため、ワークライフバランスの向上も期待できる上、新しいビジネスを逃すこともありません。
弁護士など機密性の高い資料を扱っている士業には、プライベートオフィスが理想的です。完全個室のプライベートな空間で交わされる会話は、他の人の耳に入ったり、社外に漏れたりする心配はありません。各オフィスのドアは鍵をかけることができるため、オフィス不在中も書類を安全に保管することができます。
フレキシブルオフィスのオープンスペースで仕事をしているビジネスパーソンの中には、ついつい気が散ってしまうという人もいるでしょう。コワーキングスペースは人の出入りが激しく、周囲では雑談が飛び交い、BGMが流れていることもあります。
一方、プライベートオフィスはオープンなスペースと完全に分離されているため、静かで落ち着いた仕事環境を確保することができます。リモートワークチームにとってこうした環境は、家庭での日常生活と仕事環境を切り離すための効果的なソリューションです。気が散る要因がないということは、チームの生産性を高めることにつながります。
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リモートワークが中心の会社では、チームワークがうまくいかないことがあります。わたしたちのコミュニケーションの多くは、ボディランゲージや声のトーンに起因しているからです。メールやチャット経由のメッセージでは、コミュニケーションを取る上で重要な機微がほとんど失われてしまい、チーム内に誤解や対立を招く可能性があります。
プライベートオフィスを利用すればチームが直接顔を見て話し合えるため、その問題を簡単に乗り越えることができます。また、ブレーンストーミングやアイデアの共有も時間を決めて話すのではなく、思い立ったときに発言するだけでよいため、小さなアイディアも逃すことはありません。
さらに、社員が同じオフィスで仕事をすることにより、世間話をする機会が増えるというメリットも見逃せません。社員同士の交流が深まり、会社に対する帰属意識も高まります。
中小企業やスタートアップ企業の場合、新規顧客との接触に苦労することがありますが、物理的なオフィスを持つことはその手助けになります。顧客とのミーティングや投資家への売り込みの場として、プライベートオフィスや施設内のミーティングルームを使用することができ、会社の信頼性を高めるだけでなく、ビジネスを飛躍させるための大きなアドバンテージとなるでしょう。
大規模なオフィスビル内にあるプライベートオフィスには、あらゆる設備が整っています。フレンドリーなレセプショニスト、豪華な会議室、自然光の入る洗練されたデザインは、クライアントに良い印象を与えてくれます。
採用活動にあたっても、会社のブランドイメージを高めることができます。ラウンジにビリヤード台があったり、敷地内にスポーツジムがあったりするようなクリエイティブなワークスペースには、応募者が殺到することでしょう。
プライベートオフィスでは、デザインやレイアウトを自由に決めるのも魅力のひとつです。収納スペースや人間工学に基づいたオフィス家具の他、壁に飾るアートの追加など、会社のブランドイメージを反映したオフィスにカスタマイズできます。
従来の賃貸オフィスとは異なり、レンタルオフィスは長期的な契約に縛られる必要がありません。月単位・年単位での契約も可能で、短期間のプロジェクト用にデイオフィスを借りることもできます。
オフィスのサイズにもこだわる必要はありません。会社の成長に合わせて規模を拡大したり縮小したりすることも可能です。また、拠点をひとつに絞る必要もなく、契約内容によっては全国のセンターをフレキシブルに相互利用できるオプションもあります。これぞ、フレキシビリティオフィスの真骨頂と言えるでしょう。
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Original Source:
―regus.com
この記事の執筆者:
日本リージャスホールディングス株式会社
世界120カ国、3,300拠点、ユーザー数800万人のネットワークを有するフレキシブルオフィスの最大手、リージャスグループ(IWG社)。その日本国内事業展開を担う日本リージャスホールディングス株式会社は、1998年の事業開始から現在までに47都市、172拠点(2022年6月末時点)を開設してきました。その強みは出店地域の特性に応じて様々なタイプのフレキシブルオフィスブランドを展開している点です。国内のリージャスは、高級ブランド「Signature」(シグネチャー)、コミュニティ型の「SPACES」(スペーシズ)、ハイグレードな「Regus」(リージャス)、リズナブルな「オープンオフィス」、交通機関隣接型「リージャスエクスプレス」の5ブランドを展開し、多くの皆様に快適なフレキシブルオフィスを提供しています。